無愛想な末っ子御曹司の溢れる愛
「警察官って、本当に大変なお仕事よね。春音ちゃん、湊人くんのこと、助けてあげてね」

「はい、私にできることはするつもりです」

「最近の湊人、表情が穏やかになったよな」

「私もそう思った。これは春音ちゃん効果よね?」

「そうだな」

「私効果?」

「森川さん」

潤人が改まり姿勢を正した。

春音もつられて姿勢を正す。

「はい」

「君に話しておきたいことがあるんだ」

そう言うと、透子と目配せし頷き合った。

「湊人の母親と、俺と次男の母親は違う女性なんだ」

潤人は一呼吸置き、話を続けた。
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