年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる



「とりあえず、手洗って唐揚げ食べる?」

と彗に言われ

「せっかくだし、いただこうかな」

テーブルには、唐揚げだけかと思いきや、サラダや、ちょっとしたオードブル的なものもあって、沙夜たちのために用意してくれていた事がわかる

山盛りの唐揚げは、食べると鶏肉がふっくらジューシーで美味しかった

「お母様、お料理上手」

彗はピザの予約をしていてくれて、ちょうどデリバリーが来たのでそれも食べた

更にはお酒ではなく、

ノンアルコールのシャンメリー

「おいしかった、お腹いっぱい」

沙夜が言うと

「そうか?沙夜はやっぱケーキ欲しかった?」

「ケーキも好きだけど、どちらかと言うとおせんべいが好き」

「ババクサ亅
と言って笑われた

「あら、彗がお子ちゃまだから、ワインじゃなくシャンメリーなんでしょ」

と沙夜がやり返す

「お母様、若くて美人だよね」

「そおか?単なる若作りだろ、それに…」

と言うと少し照れたように

「俺にとっての美人は、沙夜だけ」

そう言うと沙夜を熱っぽく見つめ
彼女の頬から首元に向かって手を滑らせた

「(意識しないようにしてたけど、この広いお家に2人っきりなんだわ)」

「彗…あの…」

「何?」

沙夜が次の言葉に迷っていると

「俺の部屋に来なよ」

と言ってダイニングチェアを後ろに引くと
沙夜の手をとって、2階に上がった



< 26 / 58 >

この作品をシェア

pagetop