年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる
成田に着いたのは午後3時頃だった
到着の北ウイングで待ち合わせる

「沙夜!」
到着口にはすでに彗が待っていて

「荷物持つよ」

「ありがと」

スカイライナー乗り場に行き指定券を買うと
車内は割と空いていて、彗が隣で
手をギュッと握ってくる

「マジ会えなくて寂しかった」

「うん」

「沙夜は?」

少し拗ねたように聞いてくる
それには答えず、

「ね、彗、1回家に帰って、荷物を置いてくるからさ、どこかにご飯食べに行こ」

「いいね」

「さすがに、日本食恋し」

「俺の事は恋しくなかったわけね…」

グイグイくる彗が可愛かったけど
車内は暖かく時差ポケもあって、
沙夜はまともに答えるより前に
うたた寝してしまった

ハッと気づくと日暮里で
彗は
「沙夜の寝顔、初めて見た」

と言い、そっと額にキスをした
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