年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる
食べ終わると彗は当たり前のように

「俺が払うから」
と言ってさっさと会計を済ませてしまった

外は相変わらず夏空で、蝉の声が聞こえた

彗が
「どうする?家まで送って行ってもいいけど」

「私はあと少しこの辺を散歩したいから、ここで」
沙夜が言うと

「…そうか、また連絡する 番号変わってないから、
メッセージアプリ、ブロック外して」

と彗が言ったので、

「わっ、わかった」
少し焦ってそう返すと
沙夜は、日傘をくるくる回しながら

「じゃあ…また」

と言って、元来た公園の方角に戻っていった
< 46 / 58 >

この作品をシェア

pagetop