年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる

不意に声をかけられた沙夜は
振り返って俺を見た途端、
驚いた表情をしたが、それでも俺の名を呼ぶと
なぜここにいるのか、聞いてきた
それはお互いさまだが、今日の所は、まあ良い

すると沙夜が実家のマンションを出て
一人暮らししている事を知った

沙夜はプライベートで何かあったのか、
つい最近ここに越してきた
と言うような話だった

俺が今日ここにいた理由を話すと

沙夜は
「彗は女子高生にモテるでしょ」
と言う

大学生になった俺は、
確かに女には不自由しなかった
理系の学部自体に女子学生は少なかったが
それでも知り合う機会はあったから
しかし、俺の心の中には常に沙夜がいて
少し親しくなった女性に告られても

「他に好きな人がいるから」
で通した

それでも実際、女の影がない俺に
しつこく言い寄ってくるのもいたので女避けに、
母に弁当を作らせてた時期があったぐらいだ

女性には、なまじ親切にすると、
変に誤解され、後々面倒臭いことになる
兄貴らの言葉を教訓として、
なるべくドライな付き合い

そんなことを繰り返していた