年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる
俺は後悔したくない
ここで会ったが100年目…
一世一代の大勝負
ゲームオーバーにはまだ早い

偶然にしろ、ここで会えたこと
このチャンスを利用しない手はない

俺は改めて沙夜に
付き合って欲しい
と伝えた

沙夜は、4年前に別れたときのことを負い目に
感じているようだった

確かに、高校生だった俺にとって
あの時の別れはトラウマになる程度に
ヘビーな出来事ではあったのだが
いつまでもそんなことを気にする俺ではない

沙夜はプライベートで
付き合ってた男との別れがあったらしく
(正直、この話の詳細はあまり知りたくない)
時間が欲しいと言う

待つ事は苦ではない
が、反面どれくらい待てばいいのか
と言う苛立ちがあるのも事実だ

ランチができる店を探していると言うので、
コーヒーのうまい喫茶店に連れて行く
マスターが何やら余計な事を言ったが
沙夜はそこはあまり気にしていないようだ

沙夜と久々に食べる食事は楽しく…
誰かとたわいもない話をしながら、
美味しい食事が出来るのは
幸せな事なのだろう
それが自分の好きな女なら、なおさら

やっぱり沙夜が良い
沙夜じゃなきゃダメだと
俺は再認識する

今度こそちゃんと男として見て欲しい

とりあえずメッセージアプリの
ブロックだけは外してもらうよう
(当時はこれも結構ショックだった)
沙夜に伝えると帰っていく後ろ姿を見送った
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