年下の彼はキャラメルナッツ〜NTR女子は癒しのイケメン男子との縁を再び手繰り寄せる
「そういや、異動って?まさか遠いの?地方?」
彗が心配そうに聞く

「あ、ううん、丸の内だよ
営業店じゃなくて、本部勤務になるの」

「そうか…」
彗がホッとしたように言った
そして
「今時は女性でも地方への転勤とか出向が
普通にある時代だからね、ちょっと心配した
いきなり遠距離恋愛かな、と」

彗が意味ありげに、ニヤリと口角を上げる

「で、この間の返事、今日ここに来てくれたって事は、OKと受け取っていいのかな?」

「あ…」

たしかにここまで来て
もったいつけるのも変な話だ

「…はい、よろしくお願いします」

沙夜が言うと

「良かった〜、正直、この2週間生きた心地がしなかった」

「彗はオーバーだよ〜」

「沙夜はね、
わかってるようでわかってないよ
俺がどんだけ真剣かって事!」

「…はい」

2人はまたしても顔を見合わせて笑った

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