私の1ページラブダイアリー

3.下駄箱

 とある日の朝。

 私が大親友のひよこ(仮)と下駄箱で話をしていると。

「あーあ、まーた自分のとこ探さなくちゃだよー」

 今日は月曜日。

 上履きを持ってくる日なのだが、名前などが書いていないのでいつも探している。

 さてと、どこだったっけな〜。

 なんて、呑気に探していると。

「朋花さんさ、五―四の左の二番目とか言って覚えれば?」

「え? あ、それいいね!」

 突然に現れた木崎さんに、私の体はある意味ビクッと跳ねる。

「わかりやすくない?」

「うんっ! ありがとう、木崎さん!」

「んーん〜」

 頭に両手を乗せて、去ってしまった木崎さん。

 やっぱり、木崎さんって優しいんじゃないかな……?

 前はルルポシェの本を奪われちゃったけど、多分優しいと思う。

「な〜に? ラッブラブじゃん〜」

「ほぇっ⁉ ラッ、ラブラブなんかじゃないよ⁉」

 ひよこに冷やかされて、私はドキッと顔を赤くした。
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