私の1ページラブダイアリー

4.車の中

 とある日、車の中で。

 私は、幼なじみの伊織(仮)と車でキャンプに向かっていた。

 私と伊織は、保育園のころからの仲良しで、親の関係でよく外でも遊んでいた。

「んー……ねっむ……」

「寝れば?」

「そんなこと言ったって布団伊織が独り占めじゃん」

「仕方ないだろ」

 なんて、布団の取り合いをしていたら。

 睡魔が襲ってきて、私はわざとうとうと。

 ころんと伊織の膝に乗っかった。

 いわゆる膝枕というやつだ。

 数分間見つめ合ったままでいると、伊織がこんなことを言いだした。

「寝顔くらいはかわいいかな」

「……っ⁉」

 急に何言い出すの⁉

 またもや私は初恋の伊織に、ときめいた。
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