冷酷弁護士の溺愛~お見合い相手は、私の許せない男でした~
*
「おはよう」
玲が寝室を出ると、昨晩の気だるさを残した亮介がコーヒーを入れている。
もう昼近い。昨日は疲れて、ぐっすりと寝てしまったのだ。
「身体は、大丈夫?」
亮介は近づいてきて、片手で玲の腰を抱く。
そのまま髪にキスされて、昨晩の余韻を残したその仕草に、玲は蕩けそうになった。
昨夜は、激流のようだった。
なのに身体の隅々まで丁寧に愛されて、おかしくなりそうだった。
「亮介、さん……」
口から出たのが、自分の声ではないような誘惑する女の声で、玲は驚いた。
彼の目の色が変わる。はぁ、と吐かれた熱い息が、玲の耳を刺激した。
違うの、ねだるつもりじゃなかったの。
だが、そう口に出すことはできなかった。自分でも、本当に望んでいるのが何か分かっていたからだ。
「玲……」
どちらからともなく、引き寄せられるように唇を重ねる。
それが徐々に激しくなる。
キスをしながら、亮介が浮かされるように言った。
「あんまに見ないで…君に狂ってる俺を……」
玲は少し微笑みを浮かべ、うっとりと息を吐いた。
この悪い人が、私の前ではこんなふうになってしまう。
そのことに、甘い快楽を覚えながら。
「おはよう」
玲が寝室を出ると、昨晩の気だるさを残した亮介がコーヒーを入れている。
もう昼近い。昨日は疲れて、ぐっすりと寝てしまったのだ。
「身体は、大丈夫?」
亮介は近づいてきて、片手で玲の腰を抱く。
そのまま髪にキスされて、昨晩の余韻を残したその仕草に、玲は蕩けそうになった。
昨夜は、激流のようだった。
なのに身体の隅々まで丁寧に愛されて、おかしくなりそうだった。
「亮介、さん……」
口から出たのが、自分の声ではないような誘惑する女の声で、玲は驚いた。
彼の目の色が変わる。はぁ、と吐かれた熱い息が、玲の耳を刺激した。
違うの、ねだるつもりじゃなかったの。
だが、そう口に出すことはできなかった。自分でも、本当に望んでいるのが何か分かっていたからだ。
「玲……」
どちらからともなく、引き寄せられるように唇を重ねる。
それが徐々に激しくなる。
キスをしながら、亮介が浮かされるように言った。
「あんまに見ないで…君に狂ってる俺を……」
玲は少し微笑みを浮かべ、うっとりと息を吐いた。
この悪い人が、私の前ではこんなふうになってしまう。
そのことに、甘い快楽を覚えながら。