極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
 精一杯、積極的に。それだけを念頭に置いて必死に舌を動かすと、ぱくりと私の舌を食む。
 彼の口内へと閉じ込められた私の舌は、すぐに強く吸われ彼の舌が絡まった。

 ちゅくちゅくと彼の舌が扱くように私を刺激し、口付けがどんどん深くなる。
 呼吸も忘れて彼の舌を味わっていると、突然ガバッと抱き上げられた。

「な、なにっ!?」
「早くベッドに行きたいなって思って」
「ッ!」

 抱き上げたことで私を見上げる体勢になった光希が、にこりと微笑みながらそんなことを言う。
 そんな彼の瞳がどこか妖しく揺らめき、私はごくりと唾を呑んだ。

「……私も、その……ベッドに、行きたい」
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