極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
 誘い文句としては三流以下。けれど光希には伝わったらしく、一瞬迷うように視線を動かした彼が再び私を射貫くようにじっと見つめる。

 そしてちゅ、と掠めるような口付けをして私の両足を束ねるようにして持ち、蜜口を擦るように腰を動かした。

「あ、えっ!?」
「挿れて腰振るだけがセックスじゃないから」
「ひゃ、あぁんっ」

 ぐちゅぐちゅと私の愛液と絡まり淫靡な音を奏でながら、私の太股の隙間へ何度も腰が打ち付けられる。
 
 所謂、素股。
 確かにこれならば痛くはないし怖くもないが、彼の陰茎が蜜口を擦る度に愛芽も刺激しビリビリとした快感が私を襲った。

「あっ、まっ、やぁ……!」
「ん、可愛い、朱里も気持ちいい?」
「ひゃ、あんっ、きもち、きもちい……っ」

 ナカには挿入っていないのに、まるで挿入っているかのように錯覚してしまうほどゾクゾクとした甘い痺れに全身が侵食されてしまう。
 瞳の奥がチカチカと白く瞬き、弾けそうな快感に嬌声がひたすら溢れた。

「あっ、あぁっ、んんんっ」
「朱里、朱里……!」
「みつき、み……つきぃっ」
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