極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
4.報酬は後払いで
「えっと、報酬の件なんだけど」
お金で買うなんて言ったくせに明確な報酬金額について話し合っていなかったことに今更気付いた私は、隣に寝転んだまま私の髪の毛で遊んでいる光希へと声をかけた。
“二万……じゃ、足りないわよね? 相場とか知らないんだけど……”
思い返せば終始サービスが良かった。
私が怖がらないようにゆっくりと距離を詰め、今までされたことのないくらい丁寧に触れてくれた。
それは本当に愛されているのではとうっかり勘違いしてしまいそうなほどで、だがあくまでもこれはビジネス。
報酬で結ばれた関係なのだ。
“とんでもない金額言われたらどうしよう”
内心ドキドキしながら光希からの返答を待つ。
いくらだ。相場の想像がつかない。プロっていくらで買えるの? 別に法律違反をしている訳ではないのに、どこか後ろめたいのは何でだろう――
まるで裁判の判決を待つような気持ちになりながら待っていた私だが、意外にも告げられたのは予想外の言葉だった。
「今回はいらないかなぁー」
「えっ!?」
「ていうかさ、経験を積むってこの一回で積んだって言えるの?」
「そ、れは」
お金で買うなんて言ったくせに明確な報酬金額について話し合っていなかったことに今更気付いた私は、隣に寝転んだまま私の髪の毛で遊んでいる光希へと声をかけた。
“二万……じゃ、足りないわよね? 相場とか知らないんだけど……”
思い返せば終始サービスが良かった。
私が怖がらないようにゆっくりと距離を詰め、今までされたことのないくらい丁寧に触れてくれた。
それは本当に愛されているのではとうっかり勘違いしてしまいそうなほどで、だがあくまでもこれはビジネス。
報酬で結ばれた関係なのだ。
“とんでもない金額言われたらどうしよう”
内心ドキドキしながら光希からの返答を待つ。
いくらだ。相場の想像がつかない。プロっていくらで買えるの? 別に法律違反をしている訳ではないのに、どこか後ろめたいのは何でだろう――
まるで裁判の判決を待つような気持ちになりながら待っていた私だが、意外にも告げられたのは予想外の言葉だった。
「今回はいらないかなぁー」
「えっ!?」
「ていうかさ、経験を積むってこの一回で積んだって言えるの?」
「そ、れは」