極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
6.今更な提案
「ふふっ」
週明けの月曜日。
いつものように出社し、仕事道具を出すべく通勤カバンを開けるとがま口カバーの付いた手帳が目に飛び込み思わず笑みが溢れる。
この手帳カバーは、先日光希と京都へ行った時に彼が買ってくれた物だった。
折角京都まで来たのだから、とそのまま街歩きをした私たち。
その通りがてら、京都らしい平屋の可愛らしいがま口専門店を見つけたのだ。
“記念にってプレゼントしてくれたのよね”
新幹線のチケット代も受け取ってくれなかったので流石に断ったのだが、俺を買ったんだから余すことなく堪能してよ、と謎に自信満々な光希から押し切られる形で受け取った。
『俺を買った』なんて言いつつ結局今回も私はほぼお金を払っておらず、なんとか受け取ってくれたのはそのがま口専門店でこっそり私も彼へのプレゼントにと買ったキーケースのみである。
「凄く穏やかな時間だったな……」
京都では土地勘があるからと終始彼がリードしてくれ、楽しそうに案内してくれる光希についていくばかりだった。
週明けの月曜日。
いつものように出社し、仕事道具を出すべく通勤カバンを開けるとがま口カバーの付いた手帳が目に飛び込み思わず笑みが溢れる。
この手帳カバーは、先日光希と京都へ行った時に彼が買ってくれた物だった。
折角京都まで来たのだから、とそのまま街歩きをした私たち。
その通りがてら、京都らしい平屋の可愛らしいがま口専門店を見つけたのだ。
“記念にってプレゼントしてくれたのよね”
新幹線のチケット代も受け取ってくれなかったので流石に断ったのだが、俺を買ったんだから余すことなく堪能してよ、と謎に自信満々な光希から押し切られる形で受け取った。
『俺を買った』なんて言いつつ結局今回も私はほぼお金を払っておらず、なんとか受け取ってくれたのはそのがま口専門店でこっそり私も彼へのプレゼントにと買ったキーケースのみである。
「凄く穏やかな時間だったな……」
京都では土地勘があるからと終始彼がリードしてくれ、楽しそうに案内してくれる光希についていくばかりだった。