極上の男を買いました~初対面から育む溺愛の味~
 彼に手を引かれるがまま辿り着いたのはひとつの研究室。

「やっほ、久しぶり!」
「え、えっ!? 光希先輩!?」
「ちょ、ちょっと光希!」

 明るく声をかけながら扉を開けた光希に慌てて声をかけるが、不思議そうな顔で私を振り返っただけでそのまま突入してしまう。

 てっきり情報処理やインターネットなどに関係するゼミなのかと思っていたが、そこは意外にも経済系のゼミだった。

“と、いうかそれより!”

「そっちの人って誰……って、手繋いでる!」

“だから慌てて名前を呼んだのに!”
 
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