快晴の空に君の笑顔を探す
第2章:青春を華やかに
#4 限りあるチャンス
「ついに最後だもんね、文化祭気合い入るね!」
教室に戻ってすぐ放たれた朱里の何気ないひと言に、私は体を硬直させた。
何も言わない私に違和感を抱き、朱里が言葉を続ける。
「澪音?」
「え……?あ、そうだね……、中学最後だもんね!」
中学最後の文化祭は、私にとっては人生最期の文化祭だった。
朱里の言葉通り、気合いが入っているのは間違いない。
「私ね、今年は係やりたいんだよね」
「えー!?珍しいじゃん!やろうよ!」
昔から明るくて楽しいことが大好きな朱里。
否定されないことが嬉しくて、私はぎゅっと拳を握りしめた。
「文化祭委員、男女ふたりずつ。やってもらおうかな」
先生の提案に、少し離れた席から朱里が手を振るのが見えた。
明るい笑顔に、私の背中はトンっと押される。
「私やります!」
「……私も、やりたいです!」
真っ直ぐに挙げられた朱里の手に続き、私もきゅっと片手を伸ばした。
目が合った先生は心配そうな目をしていたけれど、朱里と微笑む私を見て、安心したように頷いた。
「じゃあ、女子は朱里と澪音でいいか?」
他に立候補はなかったため、特段否定されることも無く委員に決まり、私はほっと息を着く。
頑張ろう。絶対にいい思い出にしたい。
朱里と一緒なら頑張れそうだ。
朱里の席を見つめると、彼女もこちらを見ていて、可愛らしくピースサインとウインクが飛ばされた。
教室に戻ってすぐ放たれた朱里の何気ないひと言に、私は体を硬直させた。
何も言わない私に違和感を抱き、朱里が言葉を続ける。
「澪音?」
「え……?あ、そうだね……、中学最後だもんね!」
中学最後の文化祭は、私にとっては人生最期の文化祭だった。
朱里の言葉通り、気合いが入っているのは間違いない。
「私ね、今年は係やりたいんだよね」
「えー!?珍しいじゃん!やろうよ!」
昔から明るくて楽しいことが大好きな朱里。
否定されないことが嬉しくて、私はぎゅっと拳を握りしめた。
「文化祭委員、男女ふたりずつ。やってもらおうかな」
先生の提案に、少し離れた席から朱里が手を振るのが見えた。
明るい笑顔に、私の背中はトンっと押される。
「私やります!」
「……私も、やりたいです!」
真っ直ぐに挙げられた朱里の手に続き、私もきゅっと片手を伸ばした。
目が合った先生は心配そうな目をしていたけれど、朱里と微笑む私を見て、安心したように頷いた。
「じゃあ、女子は朱里と澪音でいいか?」
他に立候補はなかったため、特段否定されることも無く委員に決まり、私はほっと息を着く。
頑張ろう。絶対にいい思い出にしたい。
朱里と一緒なら頑張れそうだ。
朱里の席を見つめると、彼女もこちらを見ていて、可愛らしくピースサインとウインクが飛ばされた。