快晴の空に君の笑顔を探す
第3章:後悔ばかりの過去を
#9 苦手な季節
文化祭が終わり、少し寂しいような気持ちの中、日常生活が帰ってきた。
中学生になり、文化祭は三度目だったはずなのに、こんな気持ちになるのは初めてで驚いている自分がいる。
自分でも思っていたより、本気になって参加していたことに今更ながらに気づいて少し恥ずかしかった。
澪音の全力さに当てられた。
悔しく思っているはずなのに、緩む口角はどうにもならない。
6月になったにも関わらず、雨が降る気配もない毎日は、間違えて夏が来てしまったのではないかと思うほど暑かった。
「じゃ、俺部活行くから」
「おー」
授業が終わった途端、颯爽と廊下へ飛び出していく大輝を見送る。
準備はいつの間にしていたのだろう。
そう思ってしまうほど俊敏な動きは、大輝に限ったことではなく。
慌ただしく出ていく体育系の部活勢は、いつもにも増して輝いて見えていた。
野球部に所属する大輝は、キャプテンとして熱量を持って活動していて、最後の大会にも凄く力を入れているのが伝わってくる。
夜に呼び出されてキャッチボールをすることもあるけれど、どんどんと安定していくピッチングに、嫌という程差を見せつけられていた。
中学生になり、文化祭は三度目だったはずなのに、こんな気持ちになるのは初めてで驚いている自分がいる。
自分でも思っていたより、本気になって参加していたことに今更ながらに気づいて少し恥ずかしかった。
澪音の全力さに当てられた。
悔しく思っているはずなのに、緩む口角はどうにもならない。
6月になったにも関わらず、雨が降る気配もない毎日は、間違えて夏が来てしまったのではないかと思うほど暑かった。
「じゃ、俺部活行くから」
「おー」
授業が終わった途端、颯爽と廊下へ飛び出していく大輝を見送る。
準備はいつの間にしていたのだろう。
そう思ってしまうほど俊敏な動きは、大輝に限ったことではなく。
慌ただしく出ていく体育系の部活勢は、いつもにも増して輝いて見えていた。
野球部に所属する大輝は、キャプテンとして熱量を持って活動していて、最後の大会にも凄く力を入れているのが伝わってくる。
夜に呼び出されてキャッチボールをすることもあるけれど、どんどんと安定していくピッチングに、嫌という程差を見せつけられていた。