生まれ変わるきっかけをくれたのは彼でした~元同級生からの甘い溺愛〜
「あれ?なんかちょっと痩せたかも…?」
そう感じたのは、エアロビ教室に通って数週間が経った頃だった。
今日は鳴海くんとの何度目かのデート。
服装に悩んでいたのだけれど、以前は入らなかったスカートがすんなりと入ったのだ。
よかった…!結構成果が出てる…!
私は足取り軽くデートへと向かった。
今日は水族館デートだった。
なんと鳴海くんも私と同じようなことを考えていたのだ。
「学生の頃、もし佐藤さんに気持ちを伝えていて、付き合っていたらって想像してたんだ。水族館行ったり、映画観に行ったりしたのかなって。気持ち悪いやつでごめん」
照れくさそうに笑う鳴海くんは、あの頃と変わらず穏やかで優しい。
私達はあの頃にできなかったことを少しずつ埋めていくみたいに過ごしていた。