生まれ変わるきっかけをくれたのは彼でした~元同級生からの甘い溺愛〜

 お店から出て少し歩いたところで、何故だかやたらと眠くなってきた。

 あれ、そんなにお酒は飲んでいないはずなのにな…。

 視界がぼやけてくる。


「す、すみません…酔ってしまったのか、やたらと眠気が…」


 私が男性社員に声を掛けると、男性社員は私の腰に腕を回した。


「ひゃあっ…」
「すみません、ふらついてるので、今休めるところまで連れていきますね」


 彼の声をぼんやりと聞きながら、私は彼に身を預けた。

 すると身体がぐいっと引っ張られて、なにか暖かいものに包まれた。

 鳴海くんの声が聞こえた気がした。

 私は安心して、そのまま意識を手放してしまった。


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