生まれ変わるきっかけをくれたのは彼でした~元同級生からの甘い溺愛〜
「鳴海くん、私、鳴海くんが好きです」
私ははっきりと言葉にした。
ずっと自信が持てなくて、私なんかが言葉にしていいものではないと思っていた。
ダイエットだけじゃなくて、好きな人に好きって伝えられるように私は今度こそ変わっているはずなんだ。
「私、鳴海くんのこと、高校生の頃も好きだった。初恋だったんだ」
太っていた私は自信がなくて伝えることはできなかった。けれど、今なら。
「私、これからも鳴海くんと一緒にいたい!隣にいても恥ずかしくないような素敵な彼女になる!だから、だから…私を鳴海くんの彼女にしてください!」
鳴海くんは私をまた優しく抱きしめた。
「俺も佐藤さんが好き。高校生の頃からずっと忘れられなかった。佐藤さんは今のままでいいんだよ。佐藤さん、好きだ」
「うん、うん…!」
やっと自分の気持ちをはっきりと伝えることができた。
どちらともなくキスをして、私はそのまま鳴海くんに身を預けた。
「身体、今度は触れてもいい…?」
「う…」
まだダイエット途中だし、抵抗はある。けれど。
「私も、鳴海くんに触れてほしい」
私の言葉に鳴海くんは嬉しそうに微笑んだ。
「美那、好きだよ。一生、大事にする」
甘い囁きのあと身体にも甘い痺れがはしって、私はその日、初めて好きな人と身体を重ねた。