生まれ変わるきっかけをくれたのは彼でした~元同級生からの甘い溺愛〜

 同窓会は、南花高等学校の最寄り駅のお店で開かれた。

 高校の最寄駅に降りるのも、卒業以来だった。

 同窓会のお知らせに書かれていた店内へと足を踏み入れると、賑やかな声が聞こえた。

 この感じ…休み時間の教室内を思い出すな…。

 休み時間はそれはもううるさくて賑やかだった。

 『南花高等学校D組様』と書かれた座敷に入ると、もうすでにみんな集まっていて、思い思いにおしゃべりしたり、ご飯を食べたりしていた。

 その中に、一際賑やかな集まりがあって、その中心にいるのが櫻井先生であることがすぐに分かった。

 櫻井先生はお変わりなく、やっぱり可愛いままだった。


「先生結婚おめでとう!」
「旦那さんどんな人―?」


 質問攻めにあっている先生を横目で見ながら、私は適当な席に腰を下ろした。

 櫻井先生、相変わらず人気だなぁ。私もどこか折を見てお話できたらいいんだけど…。

 先生の様子を窺いながら、ひとまず目の前の料理をいただくことにした。

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