大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
絶対優勝です!
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教育実習生として宙くんがうちのクラスにやってきてから、早くも3日が過ぎた。
初めは慣れなかったその光景が、ほんの少し日常に変わってきた、そんな放課後。
「いけー、樹里! その調子〜!」
今日も私は、拳を天に突き上げ応援に熱を上げていた。
生徒たちで賑わうグラウンド。
天気にも恵まれ、吹く風が気持ちいい。
「私も運動神経抜群に生まれたかったわ〜」
んーっと背伸びをする私の隣で小さくため息をついたのは、美月だ。
家庭科部は週一ということで、今日はお休みみたい。
そして、
「ねー。一度でいいから樹里みたいにきゃーって黄色い声援を浴びてみたかったものだよ」
そう言って、うんうんと誇張気味に頷くのは、私。
それくらいの運動神経があれば、体育の成績だっていいものが貰えるに決まってるもんね。
頼みの綱であった体育祭のカップル対抗戦は、彗に断られてしまったわけだし。
悲しいけどもう、自力でなんとかするしかないんだ。
「あっ」