大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます


──そうやって練習の日々を過ごしていくうちに時は流れ……。

気付けば、6月中旬過ぎ。

体育祭当日の朝になっていた。

今日の開催を太陽が味方してくれたように、空には澄んだ青と白が広がっている。


「あ〜緊張してきた」


ちょっぴり早めの登校時間、いつものように彗と並びながら、そわそわと拳を握る。


「頑張ろうね、彗!」

「……なに。燃えてんね」

「そりゃあもちろん!」


そうやって気合いが入ってしまうのには、わけがある。

まず、1つ目に私が負けず嫌いだからってこと。

そして2つ目に──。


「赤組絶対優勝だよ!」


彗と同じチームだから。

私の学校は8組まであって、1組から4組までが赤組、残りが白組と決まってる。

つまりは2分の1の確率に勝ったんだ。

神様ありがとう!
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