大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます


こうやって見ると、全然大きさが違ってびっくりする。

並んでる足の先端が私のよりだいぶむこうにあるんだもん。

やっぱり男の子って違うんだな……。


「皆さん準備できましたか?」


暫くしてから掛けられた誘導係の声に、各々が返事をした。


ということは、もうすぐスタート。


……はぁ。どうしよう。本当に緊張してきた。

私、ちゃんと走れるのかな。

彗の足、引っ張んないかな……。


「……っ」


ぐるぐると考える中きゅっと肩を抱かれ、思わず身体が萎縮するのがわかった。


……だって、こんなに密着して──。


「ほら、みなみも」

「う、うん」


緊張で震える手を握りしめながら、恐る恐る腰に腕を回す。

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