大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
──それからのことは、あまり覚えてない。
いつの間にか玉入れも終わっていて、恥ずかしながらお弁当もちゃんと完食していた。
赤組が優勝できなかったのは残念だけど、今の私にはそんなことは全く気にならなくて。
それよりも。
……嫌われちゃったかな。
お風呂上がり、ベットに飛び乗った私の頭の中は対抗戦でのことでいっぱいだ。
でも、嫌われても当然だよね。
事故とはいえ、みんなの前であんなことしちゃったんだもん。
あんなこと……。
「〜〜っ!」
あーもう。
なんで私、キスなんかしちゃったんだろ。
信じられないけど、驚いてるのはきっと彗の方だ。
……今度、ちゃんと謝らないとね!
ぽわんと浮かんできた記憶に栓をし、よしと決意して私は眠りについた。