大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
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「おはよ、みなみ」
「おはよー!」
靴を履き替えていると声をかけてきたのは、樹里。
こんなところで会うなんて珍しいなー、なんて考えてたら。
「あれ? 今日は一緒じゃないの?」
さすが樹里。早くも気づいたらしい。
不思議そうに言った彼女に、私は苦笑いを浮かべる。
「……ちょっと、遅れるんだって」
あの時見たメッセージには、こう書いてあったんだ。
【悪い、先行ってて】と。
すぐに【どうしたの?】って訊いたのに、未だに既読もつかないし。
ほんと彗はよくわからない。
せっかく、今日会ったら〝あのこと〟を謝ろうと思ってたのになあ。
このまま気まずくなるのも嫌だし……。
って、もしかして!
彗がこなかったのって、私と顔を合わせるのが嫌だったから……?