大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
大好きです
*
『もし俺に好きな人がいたら何? ……いたら困るの?』
『……困るよ。彗が、好きだから』
それは何度も少女漫画で見たキラキラのシチュエーションとは、まるでかけ離れていて──。
「はぁ」
やっちゃったよ〜!
こんな形で伝えることになっちゃうなんて、もう最悪。
長年秘めてきたこの想い。
伝えるならば、もっとしっかり目を見て、ちゃんとした言葉で伝えたかったのに。
なんで?
なんであの時あんなこと言っちゃったんだろう、私。
でも、どうしても抑えきれなかったんだもん。
ずっと、なりたかったから。
望んでいたから。
……お姫様に、なること──。