大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
それからずっとずっと変わらず好きだった。
それどころか、知る度にもっと好きになった。
だから私は、伝えることが怖かった。
好きだから、言えなかったんだ。
今の関係を壊したくない。
幼なじみのままでも、彗のそばにいたい。
でもそれじゃダメだって、やっと気づけたばかりのに……。
……ああもう。
明日からどうしたらいんだろう……。
──そうして、押し寄せる後悔の念に揉まれに揉まれ、迎えた朝。
【ごめん、ちょっと用事あるから今日は先行ってるね!】
いつもより少し早めに起床した私は、家を出る直前によし、とそのメッセージを彼に送った。
だってさ、昨日の今日だよ?
二人きりなんて気まずいじゃない。
どう思われてるかもわからないし、どんな顔していいかもわからない。
だから彗には悪いけど、私は一旦考える時間を作ることにしたんだ。