大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます

「……あれ、おかしい？」


私、そんなに変なこと言ったかな？

いやいや、そんなことないよね。


なんだかちょっと不安な気持ちが込み上げてきたその時。


「お前、宙のこと好きだったじゃん」


……へ？

落とされた言葉に、更にハテナが飛んだ。


「宙くんは好きだよ？」

「や、そういうんじゃなくて……」


そういうって。

……ああ！


「だから彼氏役頼んだ時、宙くんがどうのって……？」

「……っ」


どうやら正解だったみたい。

彗は黙ったまま、顔を背けてしまった。


「宙くんは大好きな幼なじみのお兄さん、って思ってたんだけど」

「……んだよそれ」

「ふふっ。彗ったら私の好きな人、宙くんだと思ってたんだ」


まさかそんなふうに思われてたなんて、びっくりだ。