大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
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「座って」
部屋にみなみを連れてきた俺。
ソファで横並びに座ってみたものの、まずった? なんて、早くも少し後悔している。
いつもはキラキラオーラ全開で、喋りかけてくるのに。
嘘のように大人しいアイツがそこにいて、落ち着かない。
「なあ、どした?」
堪らず覗き込んだら、唇が微かに動いた。
「……変なこと、しない?」
「……は?」
変なこと?
一瞬理解出来なかったけど。
「みなみちゃんてば、俺に変なことされると思ってついてきたんだ」
……そういうことだよな?
てか、いいの?
誘ってる?
嫌だ?
どっち?
全然わかんねー。
わからないから、じっと見つめてみる。
するとすぐに飛び込んできたのは、「えっ」と耳まで真っ赤の顔。
一体どんな想像してるのか。
頭の中を覗いてみたいくらいだ。
……とまあ、からかうのはこの辺にして。