大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
やっぱり、大学生4年生って違うな──。
「ねぇ、みなみちゃん」
「へ?」
「そんなまじまじ見られたら照れちゃうんだけど」
「あっ、ごめんなさい」
やだ、私ってば。
恥ずかしさに地面まで目線を下げたら、宙くんは、またまた面白そうに「ふはは」と声を上げた。
「で、彗とは仲良くやってるの?」
「……え?」
「今日もアイツに用があって来たんでしょ」
「うん」
仲良く……か。
「まあ、それなりに? かな」
クラスが別だから、話す機会は減っちゃったし。
唯一二人きりの登校中だって、私が一方的に喋って盛り上がってることが多いけど。
彗といるのは楽しい。
それに。フリでも今は、彼女だし……?
「まだ好きなんだ、アイツのこと」
「うん、もちろん……って」