大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
「まず、これは?」
「え──ひゃっ!?」
なっ、なに!?
突然ぎゅっと握られた手。
思わず情けない声を洩らしてしまって、恥ずかしい。
……でも、いきなりだったし。彗と手繋ぐなんて久々だったし。
幼稚園以来だっけ? いや、小学校だったかな?
とにかく脳内は大パニックだ。
「まあ恋人同士なら、これくらい普通だよな」
「そっ、そうよね」
……そう。そういうこと、か。
理解した私は慌ててうんうんと頷く。
「大丈夫!」
「じゃあこれは?」
「……っ」
質問が降ると共にゆっくりと絡められた指に、ゴクリと喉が動いた。
まっ、待って、心臓が……!
こんな繋ぎ方今までしたことないんだもん。
どうしよう……身体が熱いっ。