大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます


「……の割には、顔真っ赤じゃん」

「なっ!」


どうしてそういうこと言うかなぁ!?


「なんか今日……ちょっと意地悪じゃない?」

「別に? 俺はただ教えてほしいって言われたから、そうしてるだけだけど。そんなこと言うんだ?」

「っ、だって、こんなの初めてだし……!」


彗だって、私が恋愛経験ないの絶対知ってるくせに。


「へぇ。俺が初めてね」

「わ、悪い?」

「……や。その逆」

「えっ」


──逆?


目を見開いた、次の瞬間だった。


「きゃっ」


気づけばベッドに倒れていた身体。

……というより、倒されていたって方が正確なのだけど。


「あ、あの〜彗?」


私の頭は、またまた大混線になる。


……なにこれ。なにこの状況。

ベッドに仰向けになった私の上には、覆い被さるような体勢をした彗がいて。

真っ直ぐな目が、一点にこっちを見ていて。


……それに。
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