大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます


「……ならこれはどう?」


えっと思って顔を上げると、別のキーホルダーが目に飛び込んできた。

私はすぐに返事する。


「うん!」


彗星もほしかったのは本当だけど、

〝天の川〟は二人の思い出だもんね。


彗が覚えてて選んだのかはわからないけど……。


そうやってお会計をしようとした時、


「ステキなカップルですね〜」


と、店員のおばさんがにこやかに私と彗を見た。



「わあ、嬉しいです!」


笑顔で応えてみる私だけど、内心ドキドキが止まらない。


私たち、ちゃんと恋人に見えてる……?

ちゃんと雰囲気でてる……?


そんなことを考えたら、ニヤニヤが止まらないんだもの。

< 70 / 270 >

この作品をシェア

pagetop