大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます
──あっ。
ダメだダメだ。
今はせっかくの彗との初デート。
余計なこと考えて落ち込んでるなんて、時間が勿体なさすぎる。
彗がモテるのはいつものことだし、断るための口実かもしれないし。気にしちゃ負けよ。
ということで。
「彗! それより早くお店探して入ろ? 私もう、お腹ペコペコなの!」
そうと決めれば進むのみ。
私は早速、彗の手を引いて「行っくよー!」と歩き出した。
「ちょっ……おい!」
「ねぇねぇ、あそこのパスタのお店どうかな〜?」
「……フッ、いいんじゃねーの」
「じゃあ決まりねー」