大好きな幼なじみと秘密の関係はじめます


***



……はぁ、楽しかった〜。


名残惜しくも真っ暗になる前に別れ帰宅した私たち。

お父さんとお母さんの詮索をなんとか躱しきり、早々と寝る準備万端になった私は、ベッドに倒れ込みそっと目を閉じた。


彗との初デートは、とっても新鮮で楽しくって、瞬く間に時間が過ぎていった。

プラネタリウムも最高だったし、そのあとお揃いもゲットしちゃったんだよね。

思い出が形に残るって、素敵……。

ストラップみたら思い出しちゃうよね絶対。


あぁ……ホント、夢みたい。


……それに。

『デートの邪魔しないでね?』

友だちにもああやって言ってくれるなんて──。


「きゃ〜!」


思い浮かんだその声に、思わず足をバタバタとさせてしまう。


でも……あんなの、反則だもん。

< 78 / 270 >

この作品をシェア

pagetop