遥か彼方の空の向こうに
璃依
「さ、入ってきて〜!!!」
先生が入ってきた扉から、一人の女の子が入ってきた。
「おぉ〜!!!かわいい!!!」
どこかの男子が騒ぐ。
それにつられてみんなも騒ぐ。

確かにかわいい。
目もくりくりしてて、笑顔が素敵だ。
…でも、恋愛感情はない。
胸がドキドキしないんだ。

「男子!!静かにしなさい!!」
先生が起こる。
「えー…璃依さんは、この夏まで諸事情で学校に来れませんでしたが、今日から仲良くしてくださいね。」
それから、9割が男子の質問ぜめにあっていた。
替わりに紹介すると、名前は澤田璃依だ。
質問は「彼氏いるの?」だの「好きな食べ物は?」とかくだらないことばかり。
だけど、1つの質問だけは気になることがあった。
それは、誰かの質問で、「璃依さんの諸事情ってなに〜??」
そのときの彼女の顔が一瞬固まった。
「えっ…ひ秘密だよ。」
そう答える彼女の目はなぜだか怯えていて、顔が青かった。
それは遠くにいたから分かっただけで、近くにいるやつは分からなかった。
僕はそんな様子をみて、なぜだか気になってしまった。
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