遥か彼方の空の向こうに
そんなある日、私は先輩に告白された。
私は好きじゃないから、断った。

それで済むと思った。
けど、先輩はプライドが高かった。
私が振ったのが原因で、先輩のプライドを傷付けたらしい。

なんで私のせい??
私は本音を言っただけなのに。

悩んでいるのも束の間、先輩と数人の男が、私を連れて行こうとした。

怖い!!!!

そのとき、「おい!!!!何してる!!!!!」
後ろから声がした。

誰だか分からないけど、先輩達が逃げて行った。
私は怖くて、その場から走った。

その後、私は先輩を見なくなった。
友達が言うには、タバコを吸っているところを警察に捕まって、学校を退学処分となったそうだ。
それから1年後、中3の時、再び悪夢は起こった。

高校も合格して、友達と遊んだ夜、車が目の前に止まった。
「!?」
そして無理やり車に乗せられた。
「離してよ!!!!!」

その時、口にハンカチを抑えられた。
薬品の匂い。
私は勢いよく吸ってしまった。

目の前がくらくらする。
こいつら誰だか分からないけどヤバい。

「璃ー依ちゃん♪一年前はぞうも♪」

先輩!!!???

その後私の意識は途切れた。

目を覚ますと、廃墟みたいな所だった。
動くと腕と足に痛みがはしった。
見ると、ロープで縛られていた。
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