遥か彼方の空の向こうに
「ねぇ、璃依ちゃん。なんで俺が、こんなに友達を連れてきたか、分かる??」
ゾクッ………
背筋がゾッとする。

やばい。
ここにいたら危ないっ……。
「し…知らないです!!縄ほどいて下さい!!!!」

早く…逃げなきゃ…っ!!
「やーだ。ほどいたら逃げちゃうだろ????」

♪〜

先輩の携帯が鳴る。

ピ…

「もしもし〜、おぉ、由衣じゃん♪今日??いいよ!!遊ぼーぜ!じゃあ、今から行くよ!!」
ピ…

「そーゆうことだから、璃依ちゃん♪ばいばーい!!!!あ、その子好きにしちゃっていいから♪俺もう関係ないし。」

は!!!???

後ろで男達が騒ぎ出す。
順番はどーとか、変な確認とか……

何話してるの???

そう思った矢先、一人の男に変な薬を飲まされた。
「何を飲ませたの???!!」
男が笑って答える。
「気持ちよくなる薬。」

そこで私は全てを悟った。

この人達に"犯される"━━━。

必死に抵抗する。
すると、
ブチッ
縄が…切れたっ!!

私は目の前の男を突き飛ばした。
その瞬間、私は全力で走った。

「…っ!いってぇ!この女っ!おい!捕まえろ!!」

早くっ!!
捕まらないように早く!!

「助けてー!!!!誰かー!!」
大声で叫ぶ。


助けて、
助けてっ、
誰か!
誰でもいいから!!
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