遥か彼方の空の向こうに
ハァ…ハァ……。

「ハァ…、ここまでくればっ!!!」

━━そうだ!!携帯っ!!



良かった。携帯は無事だ。


プルル……。

「…あっ!!!お父さん!!?お願いっ!!!助けてっ!!!△△の交番の近くだったと思う!!!!」

{交番で待ってなさい!!あそこなら安全だ!とにかく事情はそこで聞くから!!!}

ツー…ツー………。

パチンッ!!

携帯を閉じて、周りに注意しながら、交番まで走った。

「た助けてくださいっ!!」
「どうしました!!??とにかく、話を聞きますから、座って落ち着きなさい。」

交番の警察の人が椅子を差し出す。
「はい……」

ゴト……。
目の前にお茶を出された。
湯気が温かく見える。


「あ、有難うございます…。」

熱いお茶を飲んで、心が温まる。

「落ち着きましたか??」

「はぃ…。すいません。」
「謝らないでください。」
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