アラ還も、恋をするんです。
美味しそうに食べるのは親子似ている。
ステーキには、『塩だ』、『山葵だ』と騒いでる親子に意見を求められて『ステーキソース』で食べている克君には気の毒になった。
お喋りなのもそっくり。
相手の話を聞いてないのかのように被せるように話をしている。
相槌を打つのも難しい。
克君はやっぱり緊張してる。
まあ、俺でも緊張してるんだから、当たり前かも知れないけれど。
つくづく4人で来て良かった。

一度来ているからか、デザートは部屋が良いと言う。
「お母さん達の部屋で良いでしょ」
まあ、そうだとは思っていたけど、部屋割り男女じゃなくて良かった。

たまに会議やゴルフの時には利用したことはあるが、こんなにゆっくり泊まったことはなかった。

バトラーがデザートを運んできた。
紗依ちゃんが写真を撮ってる。
確かに女の子が好きそうな。

バトラーが部屋から出ると、紗依ちゃんまでおとなしくなった。


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