アラ還も、恋をするんです。
紗依ちゃんは気持ち良さそうに寝てしまった。
克君はあたふたしてるし、由佳は呆れてる。

3人で呑み直しながら話した。
ここからは第三者の俺の勝手な解釈のもと話すことにした。
「由佳親子は喪中に囚われているよね。
世間の目よりも自分達が幸せになることを考えようよ。
きっと亡くなったご主人もそう思ってるから。
それに克君は喪中とは関係ないし、建て替えには問題ない。
由佳さえ良ければ。
由佳はどう思う?」
「…、建て替えには反対ではない」
「ただあまり急で驚いたんだよね」
「…、うん
でも一度、克君のご両親にご挨拶しないと。
せめて紗依だけでも…。」
「じゃ、一つづつクリアにしていこ」
言いくるめられて腑に落ちないって顔をしているけど、とりあえず今日はここまで。
しかたない、今日は男女別の部屋で休むことにした。


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