アラ還も、恋をするんです。
お正月の旅
紗依は、人騒がせな前日の記憶も全くなく、腹が立つほど気持ち良さそうに目覚めた。
まったく人の気持ちも知らないで。
「先に朝ごはん行くよ。
あとの2人は朝からもうひと泳ぎしたって」
朝ごはんに反応して、
「あのパンケーキ食べたい。
お豆のスープも美味しかったよね」
化粧もしないでベッドから起きて3分とかからず、片手にハンカチとスマホを持って立っていた。
隣の部屋に「お待たせ」と朝食の誘いに。
何か一晩で仲良くなってるような。
『匠さん』、『克』と呼び合ってる。
二人共、私より仲良しなのはちょっと悔しい。
そこへ、聞いていた沙依までが『匠さん』と呼んでいる。
私の方を見て『ニヤリ』と笑う匠先生。
何か負けた気分だ。
ラウンジまで小走りの2人の後ろを歩いていたら、腰を抱き寄せ耳元で「由佳はなんて呼んでくれるの」と。
去年は色々あったけど、今年もとんでもない一年になりそうな予感がした。
まったく人の気持ちも知らないで。
「先に朝ごはん行くよ。
あとの2人は朝からもうひと泳ぎしたって」
朝ごはんに反応して、
「あのパンケーキ食べたい。
お豆のスープも美味しかったよね」
化粧もしないでベッドから起きて3分とかからず、片手にハンカチとスマホを持って立っていた。
隣の部屋に「お待たせ」と朝食の誘いに。
何か一晩で仲良くなってるような。
『匠さん』、『克』と呼び合ってる。
二人共、私より仲良しなのはちょっと悔しい。
そこへ、聞いていた沙依までが『匠さん』と呼んでいる。
私の方を見て『ニヤリ』と笑う匠先生。
何か負けた気分だ。
ラウンジまで小走りの2人の後ろを歩いていたら、腰を抱き寄せ耳元で「由佳はなんて呼んでくれるの」と。
去年は色々あったけど、今年もとんでもない一年になりそうな予感がした。