アラ還も、恋をするんです。
匠先生の気持ち
『お茶のみ友達以上恋人未満』って、いまいちよく判らない。
恋人でないと言いながらも付き合ってるのと変わらない訳だし、
俺自身、今すぐ同棲とか結婚を望んでいる訳でわないから別にいいけど。
今までと違い家族同様、いや家族以上に大切にしたい人。
由佳の気持ちを無視して抱きたくはない。
甘やかしたい気持ちは常にある。
ただ、二人の間に温度差があるのは確か。
この気持ち、気づいてないのは残念だが、そろそろ気付いてほしいと思う。

最近気になるのは、家族が由佳に対しての行動と気持ち。
いつまで経つても子供の心配をする母。
お節介な姉。
それに首を突っ込んでくる姪の環。
環はまだ俺すら会ったことが無い紗依ちゃんと連絡を取り合ってるらしい。
自然と実家に帰る日が増えた。

早速、お節介な姉はクリスマスイブはどう過ごすのかと。
全くほっといてほしい。
プレゼントは、花はマスト、後は自分が欲しい物を並べ出す。
環は自分が食べたい物を進めてくる。
そんな物かと思いつつ、一応参考にすることにする。

早速、由佳に聞いてみた。
食べるのは好きそうだが、プレゼントに関しては遠慮している感じは無さそうだし、
結果、人それぞれと言うことのようだった。

反対に何かプレゼントがしたいと。
『何が』欲しいと言う物は無いけれど、『何か』は欲しいと思った。


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