Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜

熱いキスが次から次へと降ってくる。呼吸をしようと口を開けば、先生の舌が中に入ってきて、脳みそがとろけそうになる。


先生は、いったい何を考えているんだろう……。


身体中が暑くて、ぼーっとする頭の中。ふとそんなことを考えていた。


私のことを好きだと言ってくれた先生。


熱いキスを繰り返す先生。


とろけそうになる表情をしてる先生。


普通なら好きな人じゃない人とキスをするのは嫌だと思うのに。先生は……嫌じゃなかった。


むしろ……気持ちよくて、先生のキスが好きだった。



「……先生……これ以上は……」



なんとか理性を保てるうちに呼吸を繰り返し、先生を話そうとする。


そういえばこの人、風邪ひいてるんだ。


なのに、よくこんな体力残ってるな……。



「……音川、いや、か?俺とこんなことするは」



いつもの無表情から想像出来ないほど甘い表情を見せる先生。その表情にドキッと胸が甘く響く。
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