Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜

主任にジロっと睨まれ、一瞬ひるんだけど、頭の中は虹原先生のことでいっぱいだった……。


***


「はぁ〜。やっと休憩……」



大きなため息をつき、机の上に顔を伏せる。休み明けの仕事はいつも以上にキツく感じてしまう。


午前中はずっと主任に付きっきりで気も抜けないし、緊張しっぱなしだった。


更には華から聞いた変な噂の事もあって頭の中がぐちゃぐちゃだ。


ようやくお昼休憩に入れた私だけどご飯を食べる気になれず、ぼーっとしていた。


ご飯、持ってきたけどどーしよ……。


華はもう上がる時間だし、人気のないところに行きたいな……。1度休憩できるカフェに行ったけど人でごった返していた。


このまま休憩室にいるのもなぁ……いつ人が来るか分からないし。


休憩時間はとにかく1人になりたくなる。たまに華と休憩が被ってご飯を一緒にすることはあるけどそれ以外はほとんど1人。


うーん、としばらく考えて、結局私は今は使われていない会議室で食べることにした。
< 24 / 54 >

この作品をシェア

pagetop