Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜

身体中が熱くなり、意識が遠くなっていく。



「先生……ひゃ!」


「かわいいな。もっとかわいい声、聞かせろよ」



意地悪な先生は、耳元でそう囁いた。だんだん手が上に上がってくる。その度にゾクゾクと反応してしまう。



「や、ぁ……これ以上は……んっ」



たまらなくなって声が出てしまった。


それをふさぐかのように先生は何度も何度もキスを重ねる。


呼吸する間もないくらいにキスが降ってきて、甘い空気が私と先生を包み込んだ。


こんな甘い先生は今まで知らなかった。


虹原先生にも、甘い表情があったなんて。



「……はぁ。今日はここまでにしてやる。告白の返事はまた今度でいい。ゆっくり考えろ。だけど、俺はお前を離す気はないからな」


「……っ、は、い……」



ようやく先生は私から離れた。


告白の返事を躊躇っているのがわかったのか、そう言った。


ぼーっとする頭の中で、無意識に返事をする。
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