Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
3、遊園地デート
「へ、変じゃないよね?大丈夫だよね?」
私は何度も自分の姿を鏡で確認する。
ドキドキと騒がしい心臓を落ち着かせようと深呼吸する。
だけどやっぱり落ち着かなくて。
ソワソワしながら待ち合わせ時間まで待っていた。
スマホも何度も確認して、ようやく待ち合わせまで1時間を切った。私は意識を固めて、家を出る。
ドアを開け、アパートを出ると太陽が眩しいくらい輝いていて、まさに“デート日和”だった。
先生からプロポーズ?を受けて数日後。今日は仕事が休み。私は、この数日間、先生のことを自分なりに考えた。
私の気持ちはもう分かりきっている。
あんな始まり方だったけど、先生のことが好き。だけどいきなりプロポーズみたいなことをされて、戸惑っていた。
御付き合いを通り越して嫁になってくれ、と言われても全然ピンとこないし、ましてや先生なんて今まで雲の上の存在だった。
そんな人をこれから支える自信が無いし、自分のみが持ちそうにない。