Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜

***


「わぁ!久しぶりの遊園地!」


「陽葵、楽しそう」



あれからなんとか遊園地に辿り着き、中に入る。久しぶりの遊園地に思わずテンションが上がりまくり。


隣に和馬さんがいることを忘れて楽しんでいた。


和馬さんの声にハッと我に返る。



「なっ……笑わないでください。和馬さんだって楽しそうじゃないですか」



あまりにも子供っぽい反応をしてしまったことが恥ずかしく思えた。いい大人のくせして、中身はまだまだ子供。



「まぁな。好きなやつと遊園地デートで喜ばないやついないだろ。……ん」


「へ?こ、これはっ……」



恥ずかしいのを誤魔化そうと和馬さんをじとっとみた。そしたら急に右手を差し出す。私はどうしたらいいか分からなくてドギマギしてしまう。



「手、繋ご。陽葵、テンション上がりすぎて迷子なりそうだから」


「……なりませんよ!」



和馬さんはまっすぐ私をみてそう言った。
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