Bitter Love〜無愛想な上司を助けたら、なぜか溺愛生活始まりました〜
真っ直ぐな言葉にドキッとする。
この前の言葉は夢じゃなかった。ちゃんと私のことを考えて伝えてくれた言葉だったんだ。
「もう我慢はしない。陽葵のことが好きすぎて、どうしようもないんだ。お見合いを断り続けてきた理由はこれだ。俺は一生陽葵を離す気はない。いやというほど愛してやる。だから……ずっと俺のそばにいてください」
「……和馬、さん……」
和馬さんの言葉に胸が苦しくなって涙が溢れる。和馬さんは、こんなにも……私のことを思ってくれた。
私も和馬さんが好き。
そう言いたいのに。涙で上手く言葉が出てこない。
本当に私でいいんですか?
あなたのそばに、いてもいいんですか……?
「……お酒の力を借りてのプロポーズになってしまったが、本気だ。陽葵はどうしたい?」
涙が止まらなくなった私を見て、ハハッとそんなことを言って笑う。
そして、私に問いかけた。
私、私は……。
「和馬、さんのことが好き……」